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Nikonの105mm単焦点レンズを比較してみる

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Jun10

こちらはNikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

前回の記事の続きです。
もうちょっと比べてみてみようなんて思ったわけです。

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候補レンズ

さて、前回はざっと気になるレンズを並べてみたわけですが、今回は候補レンズを2つに絞ってスペックなんかも比較しつつ考えてみようという記事です。

候補のレンズは次の2本。

Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

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Nikon
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三次元的ハイファイの設計思想で作られた最高のレンズ。
高いけど三次元的ハイファイとやらの実力を見てみたい。

以下f/1.4と書きます。

Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

手ブレ補正付き&等倍撮影対応の守備範囲が広いレンズ。
しかもf/1.4と比較してお安い。

以下f/2.8と書きます。

スペック比較

本来は用途が違うレンズなのでスペックで比較するのは乱暴ですが・・・
でもまあ比べてみたくなりますよね。

最短撮影距離と最大倍率

  • Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
    1.0m、0.13倍
  • Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
    0.314m、等倍

うおおおおピントが合わないぞ!?ええええ!?
ってなる場合に、最短撮影距離より近くで撮影しようとしているケースも少なくないです。

この最短撮影距離はセンサー面からの数値なので、f/2.8なら撮影するものにぶつかりそうな勢いで近づけることでしょうね。

f/1.4は1m。
1mっていうと結構ありますねー。
最大倍率0.13倍は、豆皿や箸置きなどよほど小さいものでなければ問題ない倍率です。

サイズと重さ

  • Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
    約94.5mm(最大径)×106mm、約985g
  • Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
    約83mm(最大径)×116mm、約750g

目的が料理(というかお皿)撮影なので携帯性は重視しませんが一応。

絞り羽根枚数

  • Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
    9枚
  • Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
    9枚

f/2.8は7枚かななんて勝手に思ったら9枚でした。失礼しました。
絞り羽根が多いほうが光源のボケが丸く表現できるので良いそうです。

ボケ味

  • Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
    f/1.4 三次元的ハイファイ
  • Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
    f/2.8

ボケはf値が低いほど強く出ます。なんとか買えそうな範囲のレンズだとf/1.4まで。(ちなみにNikonにはf/0.95なんていうすごいレンズもあります。お値段110万円!)
ただ、料理撮るのにf/1.4は使いませんね・・・たぶん・・・。

そして気になる三次元的ハイファイ。
そもそも三次元的ハイファイってなんですかね?なんかすごそう。

Nikonのウェブサイトによれば

ボケ味のなだらかな変化で自然な奥行き感を描写する「三次元的ハイファイ」

三次元の被写体を、写真という二次元のフィールドに、より自然な三次元の像として再現するという、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gで追求した「三次元的ハイファイ(高再現性)」の設計思想を継承しています。「三次元的ハイファイなレンズ」では、単にピントが合っている部分の解像力やコントラストを引き上げるだけではなく、ピントが合っているところから、ぼけかけたところ、完全にぼけたところまでの連続性を重視し、立体感の向上を図っています。ピントの合った瞳から目じりの皺、そして髪の毛へと遠ざかるにつれてボケがなだらかに変化し、自然な奥行き感のある描写を可能にしています。この緻密に計算されたボケ味で、画面に心地よい空気感をもたせ、人物や静物の佇まいを魅力的に表現できます。

Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED 製品特徴ページより引用

とのことです。

レンズの性能といえば解像感とかコントラストの高さを比較するのが定番ですが、そこだけじゃなくてボケ味も違うぞ、というところじゃないかと思います。たぶん。
うーむ、ネットでもあんまり情報がなくってもはや使ってみないとわかんないので興味が深まります。

MTF曲線

Nikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDとNikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDのMTF曲線

興味本位で見比べてみました。
縦軸がコントラスト比、横軸が写真中心部からの距離(mm)を表しています。
赤線はクリアで抜けの良いレンズかどうか、
青線は細部の再現性、解像感の良さを知るのに役立ちます。

MTF曲線の見方はこちらの記事がとても参考になりました。

f/1.4は全体的に解像度がよく、f/2.8は周辺部までヌケが良いって感じ・・・ですかね?

まとめ

スペックや値段で比較するとNikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDがすごく優秀な気がします。
でも三次元的ハイファイの美しさが気になるNikon AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED。
これは使ってみないとわかんないかも。


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