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Mac Pro 800万円をM5 Max MacBook Proが追い越した話。技術の進歩ってすごい。
Mar23ヒカキンさんの動画を見ていて、思わず「すごい時代になったな」と感じたので書いてみます。
2020年の初め、ヒカキンさんがこんな動画を公開しました。
「800万円のPC、Mac Proフルスペック&Pro Display 2台を開封レビュー!」
当時の最強Mac、フルスペックモデル。メモリ1.5TB、28コアのXeonプロセッサ、グラフィックボードを2基搭載。段ボールが重すぎて持ち上がらない(体重計に乗せたら40kg)。本体だけで約570万円、Pro Display XDR 2台やPro Stand、AppleCareを加えると総額約800万円。
当時これを見て、「世の中こんなマシンがあるんだ…」と純粋に驚いた記憶があります。
ヒカキンさんの動画
Mac Proは今見てもかっこいい!
M5 Max MacBook Pro発売——2026年3月に何が起きたか
Appleが新しいMacBook Proを発表しました。M5 Maxチップ搭載モデル、価格は55万円からです。
Mac ProとM5 Max MacBook Proのスペックを並べてみるとこうなります。
| Mac Pro フルスペック(2019) | M5 Max MacBook Pro(2026) | |
|---|---|---|
| 価格 | 本体約570万円(総額約800万円) | 約55万円〜 |
| CPU | Intel Xeon W 28コア | Apple M5 Max 18コア |
| 重量 | 約39kg | 2.1kg |
| 消費電力 | 最大300W | 最大92W |
| バッテリー | なし | 最大24時間 |
スペック表だけだと実感しにくいので、実際のベンチマーク数値で比べてみます。
Geekbenchスコアで数値比較——差は歴然
パソコンの性能比較でよく使われるベンチマークツール「Geekbench 6」の実測値がこちらです。
| Geekbench 6スコア | Mac Pro 28コア(2019) | M5 Max MacBook Pro(2026) | 差 |
|---|---|---|---|
| シングルコア | 1,307 | 4,268 | 約3.3倍 |
| マルチコア | 10,795 | 29,233 | 約2.7倍 |
シングルコアで3.3倍、マルチコアで2.7倍。コア数は28対18でMac Proの方が多いのに、性能は大きく逆転しています。これがAppleシリコンの世代差です。
動画書き出しの実測値も出ています。最新レビューでのHandBrakeテスト(4K→1080p変換)では、M5 Max MacBook Proは1分55秒で完了しています。ちなみにヒカキンさんの動画内での検証では、Mac Proが15分の動画を書き出すのに5分20秒かかっていました。用途や動画の内容が異なるので単純比較はできませんが、処理速度の差は明らかです。
ヒカキンさんの「仕事道具に投資する」判断は間違いじゃなかった
ここで誤解してほしくないんですが、これはヒカキンさんの選択を笑う話では全くないです。
動画の中でヒカキンさんは、書き出し速度をMacBook Proと比較していました。15分の動画の書き出しに、MacBook Proが9分かかるところ、Mac Proは5分20秒。「毎日この差が積み重なると、1年間で何百時間も節約できる」と計算していて、すごく満足そうだった。
そしてヒカキンさんの「仕事道具は一番いいものを使う」という信念、これ、すごく共感するんですよね。
私も食器の卸をやっていて、「道具の質が仕事の質に直結する」という感覚は日々あります。ケチった道具で仕事をすると、どこかでそのしわ寄せが来る。「道具への投資は時間への投資」という考え方は、職種を問わず本質をついていると思っています。
ただ、誰も予測できなかったことがあって。
2020年にAppleが「Appleシリコン」を発表して、パソコンの性能進化の常識を書き換えてしまったんです。
Appleシリコンが変えたもの——M1からM5 Maxまでの進化
M1チップが出た2020年、業界全体が驚きました。「高性能=高消費電力・高価格」という方程式が、音もなく崩れた瞬間でした。
M2、M3、M4、そして今回のM5 Maxと進化するたびに、前世代の「最強」が更新されてきた。
今回のM5 Maxは前世代のM4 MaxよりCPU性能30%向上、GPU性能50%向上。ローカルでAIモデルを動かす速度は4倍速い。重さ2.1kg、バッテリーは最大24時間。
6年前の800万円Mac Proより速く、軽く、静かで、場所を選ばない。それが55万円です。
マニアックな話:Mac Pro 1.5TBのメモリだけは現行Macでも再現できない
余談なんですが、ヒカキンのMac Proに積まれていたメモリ1.5TB、これだけは現行のどのMacでも再現できません。
Appleシリコン以降、メモリはチップに統合されていて、現行の最大構成でも192GBが上限。数字だけ見れば1.5TBの8分の1以下です。
ただ、Appleシリコンの統合メモリはCPU・GPU・Neural Engineが同じメモリを超高速で共有できる設計になっていて、帯域幅は毎秒500GB以上。2019年のDDR4とは根本的に違う。容量では負けても、実用的な処理速度では大きく勝っている。
「1.5TB」という数字は、ある意味あの時代だけに存在した記録なんですよね。
技術の進歩って、豊かなことだと思う
技術の進歩は残酷に見えて、実はとても豊かなことだなと思います。
かつて800万円出さないと手に入らなかったMac Proの性能が、6年後には55万円のMacBook Proで手に入る。この流れは、道具を使う人みんなにとって恩恵のはずで。
ヒカキンさん、M5 Max MacBook Proのレビュー待ってます
最近、ヒカキンさんのMac関連の動画をしばらく見かけていません。
ぜひあの2020年のMac Pro動画と並べる形で、M5 Max MacBook Proのレビューをやってほしいな。「あの800万円のマシンより速い、55万円のノートパソコン」というテーマ、絶対に面白くなると思うので。
技術の進歩をいちばん楽しそうに伝えてくれるYouTuberは、やっぱりヒカキンさんだと思うから。
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