やまに

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焼き物の土を知るイベント「土談 vol.2」に参加してきましたのでフォトレポート

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Apr02

去る2025年3月1日に「土談 vol.2」に参加してきました!
今回はその様子をお伝えします。

「土談」とは?

土談 vol.2

土談(つちだん)は、この地域の「土」に着目し、その価値や課題を共有しながら、次のものづくりの可能性を探るための新しいコミュニティです。
かつてこの東海地域には、琵琶湖の約6倍もの広さを持つ湖が存在し、その湖の底から採れる良質な土が、現在の窯業のルーツとなりました。長い年月をかけて育まれたこの土は、今なお高いポテンシャルを秘めています。
しかしながら、現代ではその価値が見過ごされがちで、産業構造の変化やサプライチェーンの分断、後継者不在といった課題にも直面しています。そうした背景の中、地域の未来を明るくするための構想として生まれたのが「土談」です。

「土談」では、土を知り、土を語り合い、土から学ぶことで、これからのものづくりや地域産業のあり方を考えます。関わる人々が息を交わし、意見を交わし、学び合いながら、新たな連携や価値創出のきっかけを生み出していく場を目指しています。

土談 vol.2 フォトレポート

加仙鉱山見学

加仙鉱山

加仙鉱山さんの見学からスタート。
鉱山はなかなか入ることができない場所なので貴重な体験です。
かくいう小木曽も鉱山におじゃまするのは初めて。

加仙鉱山の加藤社長による案内

土のブレンドについての説明

主に3種類の土を混ぜて陶土にするのだそうです。

プレス機

土に圧力をかけて水を絞り出す機械。

みんなで記念写真

鉱山の抱える課題を伺い、鉱山の維持の難しさを実感。
有限の資源である陶土を大切に使える工夫が必要だと改めて感じました。

これは蛙目粘土だそう

ここで少し蛙目粘土を頂戴させてもらって、のちほどクレイビュッフェで使うとのこと。楽しみ!

ランチ(四季乃舎)

ランチは四季乃舎さん。

瀬戸本業窯さんの馬の目の豆皿

お皿も相まってとてもおいしかったです。

瀬戸本業窯見学

お次は瀬戸本業窯さんを見学。
恥ずかしながら、瀬戸市にこんな素敵なところがあったとは知りませんでした。何回も来ているのになぁ。

登り窯

この登り窯はぐるっと見てわまることができます。(現在は使用していない)

登り窯の中

こんな感じで焼成していたのだそう

やまにのある瑞浪地区にも、そして自分のひいおじいちゃんのところにも、大小差があれどこういった登り窯があったってことなんですよね。

こちらは釉薬

隣接するショップ兼ミュージアムでは民藝にまつわる展示とお買い物が楽しめます。

クレイトーク&クレイビュッフェ

クレイトークのようす

クレイビュッフェ

水を加えて練る

黒田成型所さんの特性石膏型

練りまくった蛙目粘土

うまく脱型できました!

陶磁器にはもう15年近く携わっていますが、山から採取した原料を粘土にして整形をするなんてことは、初めてのことで感動しました。
一連の流れは実際にやってみると本当に大変で、この業界のものづくりの本質にちょっとだけ触れることができたような気がします。

土談 vol.2 でした

簡単ではありますが土談 vol.2のフォトレポートでした。
まさに源流に触れることができ、この業界に携わるものとして貴重な体験ができたと思います。

vol.3は常滑で開催予定とのことで次回も楽しみです。

最新情報は株式会社RWさんのウェブサイトにてチェックできますので気になる方はぜひ。

リンク:
株式会社RW


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