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“情熱がすべての原点”──株式会社アドマテックスを訪問して学んだこと
Jun092025年6月、とうしん青年経営者クラブの視察会で、岐阜県土岐市の株式会社アドマテックスを訪問しました。
講演をしてくださったのは、同社の会長 安部賛(あべ・すすむ)氏。
素材開発と経営の現場から語られる言葉の数々に、多くの気づきと刺激をいただきました。
偶然から生まれた、世界トップシェアの素材
株式会社アドマテックスが製造するのは、直径0.1〜3.0μmの真球状シリカ微粒子。
ある製造中の偶然をきっかけに偶然発見されたこの素材は、その後の技術開発によって製品化され、微細球状シリカの分野で世界シェア90%を占めるまでに成長しました。
用途は多岐にわたり、スマートフォン、ICチップ、SDカード、歯科用レジンブロック、さらにはドバイの屋内スキー場で使用される遮熱塗料にも活用されています。
素材としての強みは、粒子サイズの均一性、真球形状、表面処理技術など。これらが放熱性や熱膨張係数の改善に寄与しており、半導体分野では欠かせない存在となっています。
「情熱があれば、何にでもなれる」
安部会長が何度も強調されていたのが、「情熱」の重要性です。
情熱があれば、何にでもなれる。必要なのはそれだけ。
企業経営において技術や資金ももちろん重要ですが、根本にあるのは「想い」や「志」。
事業を支えるのは、どれだけ本気で向き合えるかという“人の気持ち”であることを、あらためて教えていただきました。
目で見るな、手で考えろ
また、現場への信頼を強く感じさせる言葉も印象的でした。
目で見るな、足で見ろ。頭で考えるな、手で考えろ。
知識ではなく体験から生まれる「胆識」が重要。
現場に出て、ものに触れて、動かして、試して、はじめて“気づけること”がある。
そうした姿勢こそが、技術革新や製品開発の源になっているのだと感じました。
できない理由ではなく、できる方法を
印象に残ったもう一つの言葉は、次のフレーズです。
お客様の言うことは全部聞け。できるように、社内を変えろ。
難しいから断るのではなく、どうすれば応えられるかを考える。
その前向きな姿勢が、顧客の信頼と差別化を生んでいるのだと思います。
これは業種を問わず通じる姿勢だと感じました。
「知識」「見識」「胆識」そして“想い”
講演の最後には、「知識」「見識」「胆識」の話も紹介されました。
- 知識: 学んで得る情報
- 見識: 本質を見抜く力
- 胆識: 判断して実行する力
そして、それらを本当の意味で身につけるために必要なのは、やはり「情熱」や「想い」。
企業にとっても、個人にとっても、それがすべての出発点になるという言葉が心に残りました。
今回の視察を通じて
今回の視察を通して、「想いを持って仕事に向き合うこと」の大切さをあらためて考えさせられました。
日々の業務の中で、私たちはいつの間にか効率や慣習にとらわれがちです。
ですが、ひとつひとつの仕事には意味があり、それにどう向き合うかで未来は変わっていくのだと感じました。
小さな会社でも、大きな影響を与えることができる。
今回学んだ視点を、今後の仕事や組織づくりに少しずつ活かしていきたいと思います。
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